かるたの基本の「き」~お手つき編~
競技かるた勝敗を分けるポイントの一つとなるのが「お手つき」です。
今回は、そのお手つきについて説明していきます。
そもそものお手つきの意味を説明をしますと、読まれた札がない陣の札に触ってしまったとき、それが「お手つき」となります。しかし、読まれた札がある陣であれば、それ以外の札にどんなに触れてもおてつきにはなりません。
相手がお手つきをしたときは、ペナルティとして、自陣から札を一枚送ることができます。逆に言えば、自分がお手つきをしてしまった場合、相手から1枚送られることになります。
また、自分も相手もお手つきをした場合、「共お手つき(共お手)」といって、送り送られというものはありません。他にも共お手になる場合は多くありますが、練習の中で理解する方が手っ取り早いです。
どんなときがお手つきになるか等については、全日本かるた協会の「HOW TO PLAY かるた」をご覧ください。
(全日本かるた協会より)
お手つきの種類も様々あります。名前と共に紹介します。
「ダブル」(ダブ)
出札が相手陣にあるとき、自分が相手陣の出札を取り、相手がこちらの陣の札に触れるお手つきをすること。この場合は一度に2枚送ることができます。
「空ダブ」
から札が読まれたときに、自陣と相手陣、両方の札にさわってしまったときのことを指します。から札のダブルという意味といって、お手つきをしていない方が、一度に2枚送れます。
「セミダブル」(セミダブ)
また、自陣の札を取り、相手がお手つきをした場合には、自陣の札が1枚減り、その上にお手つきで札を送ることができます。枚数差はダブルと同じになります。
このように、いろいろな種類のお手つきがありますが、お手つきをきっかけとして試合の流れが変わったり気持ちが崩れてズルズルと負けてしまったりする場合も少なくありません。そういうところにも注目しながら試合を見てみるのもありかもしれませんね。
私自身、大事な場面でお手つきをして負けてしまった経験も、相手のお手つきに助けられた経験もたくさんあります。けど、お手つきなしには強くなれないとも思います。
お手つきを恐れて、速く取れないよりも、まずはお手つきをしてでも速く取れるタイミングのコツをつかめるように、頑張っていってほしいです。
お手つきと上手に付き合いながらこれからも練習を頑張っていきましょう!!