新居浜高津かるたクラブ

愛媛県新居浜市の高津公民館にて競技かるたをしている団体です。練習日程や活動について紹介します。参加・見学希望や質問等については、リンクの欄よりお問い合わせください。

A級同士の試合を撮影してみました~その2~

こんばんは。

 

先日は無理を言ってA級の先輩とかるたを取って撮ってもらいましたが、今回は後輩と取って撮ってもらいました。かるたあまり詳しくないよっていう方は動画のみをご覧ください。速さを意識せざるをえなかったので、普段よりも速く取ることができています。

 

youtu.be

 

 

せっかく中盤からリードしていたのですが、後輩の反撃により辛勝でした。次はないでしょう。笑

 

ここからは、個人的見解も含めた試合の感想です。

この試合の初期配置は以下の通りでした。

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初期配置です

お気づきの方もいるかもしれませんが、短い札が多く私の陣に偏ってしまっています。同じ音から始まる札の別れの短い札がほとんど私の陣にあります。

 

例えば、やす(自陣)とやまざ(相手陣)。試合の中で「や」と読まれたら決まり字の短い「やす」から反応するのが基本なので、このような短い札は相手陣に置いて取りたいものです。

そのような札が「やす」の他にも、「ひさ(ひとも)「いに(いまは)」「かく(かぜを)」等が今回の試合にはあり、どれも自陣にあります。送り札の基本として、同じ音から始まる札はくっつけないというものがありますが、私はこのような札を序盤に送るようにしています。

 

同じ音から始まる二字決まりと三字決まりが同じ陣にあったところで、相手が三字の札を速く取れることはありません。逆に自分は二字の札をねらってから三字の札に行くことができるので、とても優位に立てると考えています。

 

なので、この試合でもそのような札を送りたいのですが、連取しない限り送っても送り返されてしまいます。自分が相手陣を抜く前に自陣を抜かれてしまえば、「うか」「つき」「なつ」「よを」のような短い札を送られてしまいます。こうなってしまえば序盤から自陣を意識せざるを得なくなり、「詰み」です。今風に言えば「ぴえん」です。

 

こういうこともあって、この試合に関しては序盤から「速さ」を意識して、相手陣の決まり字の長い札も取りに行くことを考えていました。その時にお手つきをしてしまうのは覚悟のうえで。速さを結果、序盤の「あまつ」のような速さが生まれたわけです。我ながら速い。

 

この意識が今回の試合ではうまく働きました。

序盤はしょうもないミスが多かったものの、自分主体で試合が流れていきました。ただ、終盤の「ゆら」では、速く取るという意識と暗記がごちゃごちゃになりものすごくダサいミスをしてしまいましたね。

 

相手が相手なので、全部の札を取ろうとすると、確実に取り負けてしまいます。多くの選手は、取ると強く意識する場所とあまり意識しない場所を終盤には決めてとっていす(暗記をしていないわけではありません)。

 

自分が勝っている状態で相手にどんどん取られてしまうと焦ってしまうものです。その中で「この場所の札は確実にとる」と意識できるかどうかが大切になってきます。私が終盤どうしたかったかについて、動画をよく見るとすぐにわかると思いますので、暇な方はぜひ考えてみてください(笑)

 

どの札も「スパーン!」と取れると気持ちいものですが、そう簡単にはいきません。格好よく取れない札をカバーできる力がどれだけあるかが各級の分かれ目にもなっているなと私は考えています。

 

こうみると、私もまだまだだなあと感じるばかり。けど、愛媛県でもこのレベルで試合をする人がいるよと知ってもらえたら嬉しいですし、他の子達も追いつけ追い越せで頑張ってほしいです。

これからも一緒に頑張っていきたいものです。