A級同士の試合を撮影してみました
かるたをあまり知らない人や、かるたを頑張っている小学生に向けて、同じA級である先輩のところへ競技かるたの試合の撮影をしに行きました。
札の初期配置、出札、送り、札移動を入れた動画も作成したのですが、今ひとまず、今回は「こんなに速くとれるんだよ」ってことが伝わればいいなと思って、出札と取りだけを取り上げました。必要があれば、試合の解説動画も作成してみたいなと思います。
地味な取りが多い私(左側)に対して、鋭く、そして爆速に近い取り、私に気持ちよく取らせないようにする先輩は、昔から変わらず今も憧れます。先輩に近づけるよう、これからも私自身練習に励まなければな…と感じます。
私も決して遅くはないかるたを取っているはずなのですが、「たき」「いまこ」の札に関しては本当にほれぼれする取りです。あそこまでの速さに達するにはまだまだ時間がかかりそうですね…
先輩には忙しい中、快く引き受けてくださって大変ありがたかったです。また、懲りずにお願いするかもしれませんが、そのときはまたよろしくお願いします。
愛媛県松山市である練習会の紹介
愛媛県では東予地方の他に、松山市でも練習会が行われています。愛媛大学の学生が中心となって練習会の企画・運営を行ってくれており、そこに小学生か大人まで多くの方が参加してくれています。A級の方から初心者の方まで在籍しており、自分のペースに合わせて練習に取り組むことができるのが特徴です。
中高生も多く参加しており、格上の選手と対戦し、アドバイスをもらうことで経験を重ねています。私自身、ここの練習会に参加させてもらっており、多くの人たちが強くなっていっているのを実感しております。近いうちに、世代交代もありそうな気がします。
初めてかるたをしてみたい方、色々な人と試合してみたい方、強い選手と取ってみたい方…どなたでも大歓迎です。概要は以下の通りです。
練習会場
1月の練習予定
24日(日) 13:00~16:00
31日(日) 13:00~16:00
※会場代として、大人(大学生以上)200円 高校生以下100円をいただいております。
見学や体験の希望がありましたら愛媛大学かるた会(aidai_karuta☆yahoo.co.jp)まで遠慮なくご連絡ください。(☆を@に変えてください)
松山市やそのほかの地域の方々の参加を心よりお待ちしております。
かるたの基本の「き」~暗記編~
競技かるたにおいて「暗記」は不可欠です。場にある50枚の札をしっかりと覚えることは、自信をもって札を取ることに直結し、勝ちへと大きく近づきます。そんな暗記の基本について、今回紹介します。
私自身もかるたを始めたばかりの頃は、自陣の右端から順番に暗記をしていました。しかし、このように50枚を端から順に暗記することは非効率的であり、非常に負担のかかる方法です。一般的に言われている暗記の仕方として、次のような3つの方法があります。
3つともに共通して言えることは、同じ音で始まる札はセットにして暗記していることです。
(1) 同じ音から始まる札の枚数の多い順に確認する方法(あ札→な札→お札→わ札…)
→上の図でいうところの、あ札から順に下にいきながら暗記をしていきます。私は、この方法を使って暗記をしています。
(2) 反対に少ない札から確認する方法(一字決まり→うつしもゆ→いちひき→はやよか)
→(1)と反対の順番に暗記をしていく方法です。決まり字の短い札を多く確認することができるため、速く札を取ることができるといわれています。
(3) 関係なしにあいうえお順に確認する方法(あ札→い札→う札→お札→か札…)
→この方法もあるよと聞いたことあるくらいですが、この暗記の方法でしている人も少なくありません。
どの方法も、一枚一枚の点ではなく、一字決まり、うつしもゆ、などといった「まとまり」として暗記しているという点が共通しており、そちらの方がいいように感じます。
一字決まりから確認する方法は、決まり字の短い札を何度も確認できるため個人的にはおススメですが、基本的にはどの方法でもよいと考えます。暗記スタイルを自分の中で確立させ、「どの札から暗記しようかな」と考える時間を削減しましょう。より密度の濃い暗記になっていきます。
試合に入ると、上のような暗記を確認する時間もありませんので、暗記の方法が変わってきます。試合中での私は、出札の頭文字の札(例:あきの→あ札、ふ→一字決まり、うか→うつしもゆ)を確認し、自分のねらいとしている札を中心に確認しています。試合中においても、暗記スタイルを確立させ、「どの札を確認しようかな」と考える時間をなくせるようにするといいですね。
自会の練習でも、そろそろ暗記の方法や順番についても教えていく時期にあるのかなとも思います。競技かるたの最重要ポイントである暗記を攻略して、どんどん強く速く取っていけるように頑張りましょう!!!
会の練習の様子を紹介します(1月16日編)
本日は、週に一度の練習会の日でした。練習熱心な小学生を中心に、楽しく、真剣に毎週頑張っております。
広めの和室に今日は10人集まりました。密にならないように間隔を空けてかるたを取ることができています。
今日の練習メニューは以下の通りでした。
①払い練習
②対人戦(2試合)
③居残り練習(希望者)
払い練習では、左右の相手陣をしっかりと払って取ることができることを目指して練習しています。練習ではできるけど、試合になったらなかなかできにくいのが難しいところですが、できるようになることを目指して、基礎を固めています。
また、読みに合わせての払い練習にも取り組んでいます。「む(らさめの)」「す(みのえの)」の一字決まり(一文字だけを聞けば取れる札)を二首を使って、「む」が読まれると相手陣の右を、「す」が読まれると相手陣の左を払う練習をしています。相手陣の右・左については下の写真を見てください。
まだまだなところもありますが、一人一人本当によく頑張っています。
払い練習が終わると、次は試合です。まず、対戦希望を聞くようにしています。色々な人と取りたくて希望をする子、「この人に勝ちたい!」と意気込んで挑戦する子、様々です。いつか、僕と取りたいと言ってくれる日を楽しみにしております(笑)
対戦の組み合わせが終わったら試合開始です。速く、払って取ることを意識して、暗記や素振りも頑張っています。試合が終わると、振り返りカードに試合の振り返りを書きます。小学校の音読カードをイメージしていただければと思います。
一人一人に使いやすさや課題等に合わせて、取りのめあてを決めたり振り返りの項目を変えたりしています(右ページについては今は違うものを使っているのですが、データがなかったので前のものを…)。今は、練習日ごとに振り返りをして指導者がコメントをし、次週に読んで練習に取り組む流れにしています。書くこともめんどくさいと感じているかもしれませんが、みんなじっくりと書いてくれています。僕もついついたくさん書いてしまいます。
二試合終わって振り返りが終わると、一日のご褒美タイムです。今日は、練習会を運営してくださっている先生からアメちゃんが配られました。一人7個ほどあって驚きでした。
新居浜市以外の市からもはるばる練習に来てくださっていることもあって、17時半までの居残り練習も行っています。ここでも真剣に練習を行っています。高津かるたクラブの子も、おうちの方のOKがあれば居残り練習いつでもお待ちしております!
以上が高津かるたクラブの練習の様子です。日によっては、二枚札(うつしもゆ)だけのかるたや、40枚かるた、子どもたちが大好きな源平戦やリレーがるたもをすることがあります。いつ大会が開かれても大丈夫なように、そしてみんなが活躍できるように、これからも一緒に楽しく、真剣に頑張っていきたいと思います。
愛媛県やその中で東予地方で競技かるたをしてみたい方が周りにいましたら、是非このホームページを紹介していただければと思います。多くのかるた愛好者が愛媛県に、そして東予地方に生まれることをとても楽しみにしています。
かるたの基本の「き」~お手つき編~
競技かるた勝敗を分けるポイントの一つとなるのが「お手つき」です。
今回は、そのお手つきについて説明していきます。
そもそものお手つきの意味を説明をしますと、読まれた札がない陣の札に触ってしまったとき、それが「お手つき」となります。しかし、読まれた札がある陣であれば、それ以外の札にどんなに触れてもおてつきにはなりません。
相手がお手つきをしたときは、ペナルティとして、自陣から札を一枚送ることができます。逆に言えば、自分がお手つきをしてしまった場合、相手から1枚送られることになります。
また、自分も相手もお手つきをした場合、「共お手つき(共お手)」といって、送り送られというものはありません。他にも共お手になる場合は多くありますが、練習の中で理解する方が手っ取り早いです。
どんなときがお手つきになるか等については、全日本かるた協会の「HOW TO PLAY かるた」をご覧ください。
(全日本かるた協会より)
お手つきの種類も様々あります。名前と共に紹介します。
「ダブル」(ダブ)
出札が相手陣にあるとき、自分が相手陣の出札を取り、相手がこちらの陣の札に触れるお手つきをすること。この場合は一度に2枚送ることができます。
「空ダブ」
から札が読まれたときに、自陣と相手陣、両方の札にさわってしまったときのことを指します。から札のダブルという意味といって、お手つきをしていない方が、一度に2枚送れます。
「セミダブル」(セミダブ)
また、自陣の札を取り、相手がお手つきをした場合には、自陣の札が1枚減り、その上にお手つきで札を送ることができます。枚数差はダブルと同じになります。
このように、いろいろな種類のお手つきがありますが、お手つきをきっかけとして試合の流れが変わったり気持ちが崩れてズルズルと負けてしまったりする場合も少なくありません。そういうところにも注目しながら試合を見てみるのもありかもしれませんね。
私自身、大事な場面でお手つきをして負けてしまった経験も、相手のお手つきに助けられた経験もたくさんあります。けど、お手つきなしには強くなれないとも思います。
お手つきを恐れて、速く取れないよりも、まずはお手つきをしてでも速く取れるタイミングのコツをつかめるように、頑張っていってほしいです。
お手つきと上手に付き合いながらこれからも練習を頑張っていきましょう!!
かるたの基本の「き」~試合の流れ編~
ここでは、競技かるたの基本的なルールについて紹介します。
競技かるたは基本、1人対1人の個人戦になります。
まず、 100 枚の札を裏向けて混ぜて、 25 枚ずつ取ります。
自分も相手も取らなかった残りの 50 枚は使用せず、空札(からふだ)となります。試合では、空札も含めた100枚すべて読み上げられます。
次に、各自の持ち札25枚を上中下の 3 段に分けて、自分の方を向けて自由に並べます。このとき、段と段(上段と中段など)の間は1cm、自陣と相手陣の間は3cmを目安にあけます。畳1メモリ、3メモリ分と考えるといいと思います。
また、陣地の大きさ(広さ)は決まっていて、陣地がどこまでかをあらわす「わく」のことを、「競技線(きょうぎせん)」と言います。左右の幅の長さは87cmと決まっており、かるた札16枚と半分と言われています。選手は、陣地の大きさと、自分の腕うでの長さと比べておき、腕を使つかって陣地をつくります。
並べおわったら暗記時間です。15分間の暗記時間の間に50枚の場所をしっかり覚えましょう!2分前になったら、素振りをしながら覚えてかまいません。
15分がたったら、試合が始まります。まずは相手に、そのあとは読手に「よろしくお願いします」とあいさつをしましょう。
ここまでの流れについての動画が以下のURLよりご覧になれます。
ここまで理解ができたら、次は試合です。
最初に1枚、百人一首とは関係ない歌が読まれます。これを序歌(じょか)といい、全日本かるた協会では「難波津に咲くやこの花冬ごもり今を春べと咲くやこの花」を使用しています。下の句だけがくり返され、1秒おいて、1首めの上の句だけが読まれます。
今を春べと咲くやこの花~ 秋の田の~(1首目)
試合が始まりました。競技かるたは、読まれた札(=読まれた歌の下の句が書いてある札)が場にあれば先にその札に触れた方の取りになります。
読まれた札に直接触っていればもちろん取りになりますが、読まれた札に直接さわらなくても、別の札を押して、読まれた札が完全に競技線から出すことができれば取りになります。このとき、お手つきにはなりません。また、完全に同時に、お互いが読まれた札に触ったとみなせるときは、自陣に持っていたほうの取りにします。このことを「セイム」と言います。
自陣の札を取ったときはそのままですが、相手陣の札を取ったときは、自陣の札から一枚相手に送ることが出来ます。送られた方は、自陣の好きな所へその札を並べます。
飛ばした札の整理が終わるのを待って、次の歌がよまれます。このとき、読み手は1首めの下の句を読み、一秒間おいて、2首めの上の句だけを読みます。
このようにして試合は進み、先に自陣の札がなくなった方が勝ちになり、その時点で試合は終了します。たくさん札を取ったら勝ちなのではないです。
終了時も、開始時のように相手と読み手にしっかり礼をしましょう。
以上がかるたの試合の大まかな流れになります。
また、試合の中で重要になってくることの一つに「お手つき」があります。別の記事でお手つきについては書こうと思います。
会紹介と1月練習会予定
初めまして、高津かるたクラブです。
当会は、愛媛県新居浜市にある高津公民館で、小学生を中心に競技かるたを行っています。また、小学生だけでなく園児や高校生、大人の方まで参加しております。
「ちはやふる」を読んで興味を持った人、百人一首が好きな人、新しいことを始めてみたい人、一緒に競技かるたを楽しみませんか?
次に、1月の練習会予定をお知らせします。
9日(土) 13:30~16:30(終了)
16日(土) 13:30~16:30
23日(土) 13:30~16:30
30日(土) 13:30~16:30
※練習予定に変更がある場合は、お知らせします。
見学や体験の希望がありましたら遠慮なくご連絡ください。
お待ちしております。